かがみ「‥‥‥自転車か‥‥」
2009年10月20日 コラム日毎に深まる秋。秋といえば、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋……そしてスポーツの秋ではないだろうか。8年くらいクロスバイク愛用してる者です。
運動は素晴らしい。シェイプアップに、筋肉増強、快食快眠、ストレス発散。いいこと尽くしではあるのだが、仕事に励む熱心なビジネスマンにどうしても足りないのは、そう、時間だ。この記事を読んでいる皆さんは、いつもどのようにして運動する時間を確保されているのだろうか。
不景気なのに多忙を極め、ストレスがたまる日々。気分転換や減量のためにスポーツを始めたいと思っている人は多いはず。不規則な食生活で、キツくなるのはスーツのボタン、気になりっぱなしなのは体脂肪。秋の運動会でかっこいいスタイルを披露しようと一念発起してジムに通い始めてみたものの、ジムの開いている時間に間に合わない。疲れ果ててプールではなくベッドに飛び込みたくなる誘惑。シューズやウエア一式を通勤かばんに詰め込んで、お気に入りのかばんがパンパンに膨れるのはイヤ、という人も多いだろう。そんなあなたに是非お勧めしたいのが、自転車通勤だ。
老いも若きも自転車ブームと呼ばれて久しい昨今。ロードバイクにクロスカントリー、ダウンヒル、シクロにピスト、小径、折りたたみ……。多種多様な自転車が店頭や雑誌、Webサイトにはあふれている。ファッショナブルなメッセンジャー達が華麗に駆け抜ける姿に交じって、最近では通勤中とおぼしき方々が、思い思いのスポーツバイクにまたがる姿も多く目にするようになった。
自転車はとても身体と環境にいい乗り物だ。エンジンは自分自身。渋滞で動かない道路も、指一本動かす事さえためらわれる満員電車も、毎夜駆け込む最終電車も関係ない。
移り変わる季節を肌で感じ、五感を駆使して走る楽しみを味わえるばかりではなく、定期的に身体を動かすことによって身に付く筋肉が姿勢を支え、スーツの似合う美しい肉体が作られていくのだ。まさに一石ニ鳥、良い事だらけ。スポーツする時間さえない!と嘆く時間があったなら、ペダルをまわそう。まさしくそれは自転車通勤を始める絶好の機会だと言える。
しかしそうは言っても、最初の一歩がなかなか踏み出せない人は多い。まず「自転車の違いが分からない」「いったいどこに買いにいけばカッコいい自転車が手に入る?」と疑問に思う方も多いだろう。
本企画の目的は、初めて自転車通勤を始めることにした方々を応援することにある。以下、準備・購入・実走と各ステップに合わせて、自転車通勤を目指す読者のお手伝いをしていきたい。
●ママチャリとスポーツバイクの違いはどこ?
本格的な自転車の経験がなくても、いわゆる“ママチャリ”“シティーサイクル”(以下「ママチャリ」)に乗ったことがない人はほとんどいないのではないだろうか。自転車の中でもっとも普及し、もっとも身近な存在、それがママチャリだ。
「会社に自転車で行くのに、ママチャリじゃいけないの?」そう思う人は多いと思う。結論からいえば、ママチャリで疲れずに行ける距離ならそれでいい。それ以上遠くへ行くなら、スポーツバイクを買うことをお勧めする。
ママチャリとスポーツバイクはどこが違うのか? その違いを簡単にいうなら、「チャリに体を合わせるママチャリ、体と目的に合うものを選ぶのがスポーツバイク」ということになる。既成のスーツと、オーダーメードのスーツ。着心地や見た目が良いのはどちらだろう?……自転車でも同じことだ。
ママチャリはちょい乗りには非常にいい乗り物だと思う。手軽に購入でき、荷物も載せられる。サドルも柔らかい。
しかし、ちょっと遠乗りをするとどうだ。走行距離が増えるにつれて、体力的にも自転車的にも、キツくなってくるはず。確かにママチャリは買いやすい価格を維持するため、どうしても重量がかさむことが多い※。ママチャリに長く乗ると疲れる、それにはれっきとした理由がある。
※車体が重い自転車は動かすのにより大きな力が必要なため、疲れやすい。しかし自転車の車体を軽くと、値段が高くなる。これはママチャリにもスポーツバイクにも共通して言えることだ。
自転車の面白さ、楽しさを伝えるべく全国を飛び回る御子柴頼信さん(ダイワ精工のサポートライダー、チームコラテック所属)に、その違いを聞いてみた。
「スポーツバイクはママチャリと比べてとても軽く、快適に進みます。慣れれば制御しやすく、正しいサイズを選べば、身体の一部のようになじみます。パンクなど万が一のトラブルにも、自分で対応できるのがスポーツバイクの良いところ。ママチャリでは後輪一つ外すにも工具や多くの時間が必要になってしまいます。(スポーツバイクの場合)荷物は背負わなくてはいけませんが、結局このほうが安定感があるんですよ。ぜひスポーツバイクを試してください」
●ママチャリはなぜ疲れやすいのか
なぜ、ママチャリは楽そうに見えて疲れるのだろう。その理由の最たるものは「乗車時の姿勢」にある。
サドルにどっかりと腰掛け、背筋をまっすぐにしてペダルを踏む事で進むママチャリ。上半身の加重はすべて腰にかかり続ける。
それに比べ、スポーツバイクの乗車姿勢はどうだろう。前傾した姿勢は、座面とハンドルが同じ高さ。ママチャリに慣れた者にとっては異質に見えるが、この姿勢こそが上半身の重さを腕、そして腰と分散させ、体を楽にする。ぺたんこのサドルはペダリングする際に効率よく力を伝えるため。うまく体重が分散され、ペダリングがスムーズであれば座面のクッションは不要になる。自転車と身体は一体となり、スピードも楽に出るというわけだ。
また、ママチャリはたくさんの荷物を積んでも安全に動けるように車体も重い。スポーツバイクが「長く、速く、快適に」という考えで作られているのに対し、ママチャリは「近場を、ちょこちょこ、便利に」というコンセプトで作られた乗り物なのだ。
そう、ママチャリとスポーツバイクは、ほぼ別物と言っても過言ではない。例えれば、荷物の上げ下ろしに便利な軽トラックと、しなやかにコーナーを駆け抜けるスポーツカー。数キロから数十キロを毎日往復する自転車通勤に適した自転車がどちらかは言わずもがな、だろう。
●初めて買うなら、おすすめはクロスバイク
長く快適に乗るために、効率の良い工夫がいろいろと施されているスポーツバイク。しかし一口にスポーツバイクと言ってもその種類や用途はさまざまで、形も千差万別。値段もピンキリだ。
初めて本格的に自転車に乗ろうという人にとっては、まずどんなスポーツバイクを選ぶかが悩みどころだろう。スポーツ経験が少ない、自転車も長く続けられるか自信がない。自分に似合ったスタイルもまだ分からない……そんな人におすすめしたいスポーツバイクが「クロスバイク」だ。最近は、初心者に優しいクロスバイクが、各メーカーからたくさん発売されている。
クロスバイクは、「速く、長く走る」ロードバイクと、「悪路を快適に進む」クロスカントリーの良い部分を合わせ持った両刀バイク。走行時の抵抗がクロスカントリーより少ないし、ロードバイクのように少々の段差や石ころにナーバスになることもない。姿勢もフレームやハンドルを選べば劇的に厳しいことはない。価格も手頃なものが多く、入門編としてはぴったりの手軽さと、スタイリッシュさが同時に手に入る。
クロスバイクで快適に自転車通勤を楽しむうちに、だんだんと自分に適したバイクが分かってくるはず。スピード重視のロードバイク系なのか、悪路も安心なクロスカントリー系なのか。それが分かった時に、専門分野のバイクに乗り換えれば良い。
もちろん乗り換えることなく、自分のお気に入りのクロスバイクを大切に乗り続けることにも大賛成だ。より快適に、より格好良さを求めて、パーツを自分好みのものに換えてゆく楽しみもまた格別だから。
自分自身のライフスタイルに合わせて、楽しみながら自転車に乗ればいい。あなたに必要な最初の気持ちは、それだけでいい。
次回は、最初の1台としてどのような自転車がオススメか、またどこで買ったらいいかなどについて紹介する。
明日から始める! 初めての自転車通勤(1)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=990690&media_id=40
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0910/15/news002.html
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0910/15/news002_2.html
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0910/15/news002_3.html
確かに自転車は地球にも健康にもお財布にも優しい乗り物ですな。
高速性能を求める俺からすればロードが欲しいところだが、段差が多く、交通マナー劣悪の高松では色々とキビシイ。
段差の多さは前後のWサスでなんとかなるが、それだと車重がかさむから、速度・疲労と云う点がネックになってくる。
でも一度は乗ってみたい。
せめてドロップハンドルに変えればなぁ。
バーエンドでもいいけど、グリップが短いから付けられないorz
折りたたみ式だから仕方ないけど。
中央IC21-7 ・ 70/70
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