エックス「止まれ!」
2010年4月3日 スポーツ<J1:清水2-1横浜>◇第5節◇3日◇日産スそのゲームのハイライトシーンはこちら
MF本田が感謝感激で口にした。「エスパルスのゴールにスパイダーマンがいました」。
J1清水はアウェーで横浜と対戦し2-1で競り勝った。
勝利の立役者はGK西部洋平(29)だ。
PK阻止など、絶体絶命のピンチでスーパーセーブを連発した。
自身最多の4戦連続完封こそは逃がしたが、FW岡崎慎司(24)の2ゴールを最少失点で守りきり暫定首位に立った。
清水の守護神は神懸かっていた。
16本ものシュートを浴びながらも最少失点でしのいだ西部は「何とか(シュートを)止めて流れを壊さないようにしたかった。DFも体を張って守ってくれたし、助けられたプレーもたくさんあった。対戦する前から難しい試合になることは分かっていたけど、最終的に勝ち点3をとることができて良かった」。
兄貴分と慕うMF本田も「今日はエスパルスのゴールにスパイダーマンがいましたね。だいぶ助けられました」と感謝した。
最大の見せ場は後半22分。
DF児玉がペナルティーエリア内で反則を犯しPKを与えてしまった。
西部はキッカーの横浜MF兵藤の動きを凝視。
広島相手の開幕戦で失点したPKの場面も脳裏にあった。
「開幕戦の時は動くの早すぎた。今日はしっかり我慢してボールに反応した」と、ゴール左に放たれたシュートを見事にキャッチし、失点を許さなかった。
チーム屈指の身体能力を駆使し「読み」ではなく「反応」で絶体絶命のピンチを死守した。
前半に2点を先制したが、後半は防戦一方だった。
CKは清水2本に対し敵軍は14本。
最も警戒していた横浜MF中村は前半27分に負傷退場したが、交代で入ったMF狩野からの鋭いクロスが何度も清水ゴールを襲った。
「対応は難しかったし、横浜は高い選手も多いのでCKは嫌でしたね。だけど、やられなかったことは自信になる」とうなずいた。
課題にしていたクロス対応でも安定感を発揮した。
クラブ史上初の開幕5戦無敗となった長谷川監督も「後半は胃が痛くなるような試合だった。その中で西部を中心に守備陣が気力を振り絞って戦ってくれた」とたたえた。
開幕戦のPKによる失点は後日、反則だったと判明。
事実上、5試合で1失点の鉄壁を代表して西部は言った。
「今はチームの一体感が強い。チームが勝つことが一番」。
この壁は簡単に崩れそうにない。
清水GK西部がスーパーセーブ連発/J1
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20100404-614054.html
http://www.youtube.com/watch?v=MxmHb10Ukqk
岡崎は2得点で得点ランク2位に躍り出るわ、PK止めてドロー阻止するわと、ステキな試合でした。
それもアウエーで。
前半5分のゴール速報メールが来て、その後に前半40分の追加点メールが来たときにゃ、興奮して眠れませんでしたがな。
PKを与えてしまったのは問題だが、それを阻止した西部はまさに神。
5試合でわずか2失点(そのうち1失点は反則だと判明したため、事実上5試合で失点1となる)の防御率は伊達ではない!
未だ無敗のチーム。
この勢いを切らさず、11年前の開幕当初から圧倒的に勝ち星を重ねてていってリーグ優勝したときの再現を、今ここに!
0-8 ・ 50/50
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