キョウスケ「このままでは‥済まさん」
2011年4月14日 スポーツかつてジェフでプレイした経験を持ち、今回のチャリティマッチの発起人のひとりでもあるペーター・ボスは、東日本で発生した大震災をテレビで知ったという。まぁ選手には悪いが、正直勝利はおろか引分なら万々歳だとは思ってたけど、やっぱり負けちゃったか。
「日本で起きていることを知り、自分にできることを何かしたい。サッカーにできることがあるはずだ、と思った。オランダのどこかのクラブと日本のクラブが試合をできないだろうか。あるいは日本代表でもいい。今、多くの日本人選手がヨーロッパでプレイしているからね」
こうした考えに素早い賛同を示したのが、オランダの首都アムステルダムだった。アヤックスのフランク・デ・ブール監督はこう話す。
「アムステルダム市長から電話を受けたとき、この試合をやることに一瞬も迷わなかった。少しでも日本の復興に貢献できるのならうれしい」
チャリティー目的であるこの試合の入場料は、特別席を除き、一律5ユーロ。それでも、リーグ戦の最中に行なわれる試合に、どれだけの人が集まるのか、懐疑的な見方もあったと聞く。だが、フタを開けてみれば、アウェイ側ゴール裏の2階席部分を開放しなかったとはいえ、それ以外のスタンドは8割方埋まった。
試合前に行なわれたイベントに出演する、人気アーティスト目当ての観客もいただろう。それでもこれだけの人が集められるサッカーの持つパワーには、あらためて驚かされた。この試合で集まった義援金の総額は600万ユーロ(約7億円)にも達するという。
久しぶりにオランダのピッチに立った小野伸二も、感嘆の声を口にした。
「サッカーが与える力というのは、世界共通。日本のなかだけでなく、オランダの人たちまでが被災した地域のためにチャリティーマッチを開いてくれるということが、サッカーのすごさだと思います」
確かに、この試合を通じて、サッカーが世界で最も人気のある競技であり、その競技が持つ力を再認識させられた。「サッカーは世界の共通言語」だと言われるのもうなずける。
しかし、そんな人気競技だからこそ、チャリティーという価値ばかりに目を向けるのではなく、もう少し“サッカー的な視点”からも、この試合を振り返ってみたい。
というのも、時差や長距離移動を含め、コンディションで清水に不利があったのは間違いないが、アヤックスと清水との間(あるいは、ヨーロッパと日本との間、と言ってもいいかもしれない)には明確な差があったからだ。
清水はDFラインを高く保ち、細かく上げ下げするわりに、ボールへの寄せが緩く、また、走り込んでくる選手へのマークもはっきりしない。これは多くのJクラブに見られる傾向である。
中央への縦パスを合図にショートパスを連続でつながれ、それをどうにか止めても、今度はサイドへ展開される。
日本でなら、ある程度守備の人数を揃え、中央を固めていれば事なきを得ても、このレベルになると、次々にスルーパスや精度の高いクロスでDFラインを破られた。
対照的に、清水は横パスが目立ち、大きく展開を変えようにもロング、ミドルレンジのパスの精度で明らかに見劣っていた。
また、1対1の場面で次々にドリブルで仕掛けてくるアヤックスに対し、清水は突破以前に、自分の間合いに持ち込むことすらできなかった(試合は4-0でアヤックスの勝利)。
言うまでもなく、この試合の最大の目的はチャリティー。その結果、十分な成功を収めた。
しかし、それと同時に、伊藤翔が「僕らも12時間飛行機に乗って来たのだから、何かを得て帰らないと」と話したように、清水にとってはヨーロッパの強豪とアウェーで対戦できる、貴重な場でもあった。
清水がここで体感したことを生かし、再開後のJ1を盛り上げてくれたら、言うことなし。日本を明るくするという点において、この試合はさらに意味のあるものになるはずだ。
清水エスパルスが体感したサッカーの持つパワーと欧州との差
http://blog.shueisha.net/sportiva/jfootball/index.php?ID=241
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1570234&media_id=109
チャリティーマッチと云う観点では大成功だから、試合の勝敗は二の次に考えてたけど、0-4ってのはなぁ‥。
世界との壁は大きいね。
小野・高原とのコンビでも点が取れなかったか。
だが、ヨーロッパとの強豪チームと戦って学ぶものはあったはずだ。
それを生かしてタイトル獲得に向け頑張って欲しい。
まずは次のアビスパ戦だね。
レイソル戦での大敗を払拭するような試合にしてくれるのを期待しよう。
2休
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