ララァ「あぁ‥刻がみえる‥」
正確な時間は分からないけれど、365日かけてゆっくり、ゆっくりと糸を編み続け、最終的にはスカーフが完成する時計――。そんな不思議なカラクリ時計をノルウェーの女性デザイナーが制作した。


米デザイン情報サイト「Inhabitat」や公式サイトによると、この時計を考案したのはサイレン・エリス・ウィルヘルムセンさん。4月17日から22日までイタリアで開かれているミラノ家具フェアに彼女が出品した「365 Knitting Clock」がそれだ。この時計、パッと見は鳥の巣箱を切ったような形をしており、左下には垂れ下がった1本の糸、そして真ん中のリング状のモノからは徐々に出来上がっていく編み物が伸びている。

文字盤もなく、およそ時計とは思えない代物に見えるが、これは我々が普段目にしているような正確な時間を知るための時計ではない。コンセプトは“1年の長さを知る時計”。ウィルヘルムセンさんによると、この時計は「時間という見えない概念を、3次元の形に記録する」ために作り出したという。少しずつ編まれて行くスカーフの制作過程を目にすることで、誰の間にも着実に過ぎゆく時間の流れを視覚から感じようというわけだ。

左下から巻き込まれる1本の糸は、真ん中のリング状の装置で30分ごとに1つのポイントで編まれていき、1日でポイントが1周するそう。これが365日経過すると約2メートルのスカーフが完成し、1年の経過が分かるようになっている。つまり、新年が明けたと同時にこの時計に糸をセットすれば、その年が終わるのと同時にスカーフが完成。その間は、これから編まれていく糸の長さを見れば「今年はあとどのくらいの時間が残されているか」(Inhabitatより)、おおよそ知ることもできるらしい。

とかくスピード感が求められる現代社会において、この時計を活かせるシーンはそう多くはないだろう。しかし1分1秒に追われる生活の中に、もしこの時計があれば、もう少しゆったりと、そしてじっくりと時の流れに身を委ねる時間を味わえるのかもしれない。

1年かけてスカーフを編む時計、着実に過ぎゆく時間を“視覚”で感じる。
http://www.narinari.com/Nd/20110415428.html
何かこう云うのっていいな。
1日や1週間と云う短いスパンではなく、1年と云う長い刻が過ぎていくのを編み物と云う観点で感じる事が出来るのか。
まぁ気温や景色で十分感じれるだろうがボケと云われたら身もフタもないが。
でもコレには言葉で表せられないロマンがある。
そう云えば、どっかに1日を計る砂時計って無かった?
‥1日じゃないかもしれんが、とにかく妙に長い時間を計ってたような気がする。
1時間と云うのは大阪駅にあったんだが、駅の改良工事で撤去されてしまったんだな。
何とも勿体無い。



20-8 ・ 80/90

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