[モスクワ 27日 ロイター] ロシア科学アカデミー応用天文学研究所のアンドレイ・フィンケルシュタイン所長は27日、人類が今後20年以内に地球外文明と遭遇するとの見通しを示した。インタファックス通信が伝えた。
 所長は地球外生物をテーマにした国際フォーラムで講演し、「地球以外の星に生命は存在しており、人類は今後20年以内にそれを発見するだろう」と明言。地球に似た環境の惑星はあるとし、そうした惑星に水があることが確認できればそこに生命も存在しうると述べた。
 所長は「異星人」について、人間と同様に1つの頭、手足2本ずつを持つ可能性が高いとし、「皮膚の色が人類と異なるかもしれないが、人類でもすでに皮膚の色には違いがある」と語った。
 同研究所では、冷戦期の宇宙開発競争の一環として1960年代に開始されたプログラムを現在も継続中。宇宙に向けて電波を発信し、地球外から送られた電波を受信しようとしている。
 所長は「地球外文明の発見に取り組んでいる時間は主に、地球外からメッセージが送られてくるのを待つことに費やしている」と述べた。

人類は20年以内に地球外文明と遭遇へ=ロシア研究者
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-21922820110628
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1652840&media_id=52
まぁ本当に地球外文明と遭遇できるなら、それは面白いことになるな。
だがまずその20年以内と云う根拠が知りたいもんだ。
逆に多めに見積もって100年を目処に、依然として見つからなかったら、実質「中に誰もいませんよ」ってだいたい保証されるわけね。
まあ地球っぽい条件の惑星なら見つかるとは思うけど、そこに生命がいるのか、あるいはこれから誕生しうるかの間には、まだ大きな隔たりがあるんじゃないかな。

そう云えば、こんな話を思い出した。
「人間原理……という言葉をご存知ですか?」
「ご存じでないなぁ……」
「煎じ詰めて言えば、宇宙があるべき姿をしているのは、人間が観測することによって、初めてそうであることを知ったからだ、という理論です」
「ちっともわからん」
「我観測す、ゆえに宇宙有り……とでも言い換えましょうか。ようするに、この世に人間なる知的生命体がいて、物理法則や定数を発見し、宇宙はこのようになっていると観測出来て初めて、宇宙そのものの存在が知られた訳です。ならば宇宙を観測する人類が、もし地球でここまで進化することがなければ、観測する者が無い以上、宇宙はその存在を誰にも知られる事がない……つまり、あっても無くても同じことになってしまう。人類がいるからこそ、その存在を知られているという、人間本位な理屈のことです」
「そんな馬鹿な話があるか!!人類がいようがいまいが、宇宙は宇宙だろ!!」
「――その通りです。だから、人間原理とは試作的な理論に過ぎない。しかし、面白い事実がここから浮上します。なぜ宇宙はこうも、人類の生存に適した形で創造されたのか。重力定数があるいは粒子の質量比がわずかでも違っていたなら、宇宙はこのような姿になることはなかったでしょう――」
「なにか科学かぶれした変な宗教のパンフレットにありそうな文句だな」
「なにも僕は、全知全能たる絶対神が人間の造物主である……などと信仰している訳ではありません。――ただし、疑ってはいます」
「何をだ?」
「僕たちは、崖っぷちで爪先立ちしている、道化師のごとき存在ではないのかと――冗談ですよ……」

――参考文献:涼宮ハルヒの憂鬱 第27話 射手座の日より――
ちょっと似た話で、物理学の理論に「見えないものは考えなくていい」ということがあるみたい。
だからビッグバンの前のことは宇宙が始まる前のことだから、観察しようと思っても見ることができない事象なので考える必要がない、と云うこと。
これも人間原理というのかもしれんな。

とりあえず、向こう20年はこの話は忘れないようにしておこう。
それか、木星帝国よろしく本当に「地球外で生まれ育った生物」になるかだがね。



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