日本代表FWの岡崎慎司やMF藤本淳吾、MF本田拓也ら優勝争いを演じた昨年の主力組をはじめ、14人もの選手が流出した清水エスパルス。不安を払拭できないまま迎えた今季開幕戦では、J1に昇格したばかりの柏レイソル相手に、成す術なく0-3と完敗。予想以上の不甲斐なさに、周囲では「J2降格もある」と厳しい声まで聞こえた。

 そんな厳しい船出から4カ月半。リーグ前半の17戦を終えての成績は、7勝6分4敗で順位は6位。開幕戦で「降格もある」と評されたチームからすれば、かなりの健闘を見せている。

 チームを引っ張ってきたのは、FW高原直泰とMF小野伸二だった。一部で囁(ささや)かれた「もう過去の人」という評価に反発するように、全盛期を彷彿とさせるプレイぶりでチームを牽引。元日本代表“ホットライン”の活躍で、新生・エスパルスは見事に蘇(よみがえ)った。

 上昇のきっかけになったのは、7戦目(第12節)の大宮アルディージャ戦。前節のヴィッセル神戸戦で1-5と大敗しながらも移籍後初ゴールを決めた高原が、この日は2得点を決めてチームを4-1の勝利に導いた。ダイレクトボレーで1点目を決めると、2点目は相手DFの裏を抜け出し、1対1のGKを巻き込むように右足でダメを押した。

 試合を観戦していたジュビロ磐田時代のコーチ、山本昌邦氏(解説者)も「体の使い方が全盛期と変わらない」と高原の完全復活に太鼓判を押した。

 その試合から11戦して、わずかに1敗。ベテランエースの躍動で勢いに乗ったチームは、ガンバ大阪や鹿島アントラーズ相手にも引き分け、開幕から負けなしだったベガルタ仙台にも今季初めて土をつけた。

 そして、今季のエスパルスを象徴する試合になったのが、7月16日のアルビレックス新潟戦だった。立ち上がりに先制点を許したものの、小野が同点PKを決め、終了間際に高原が豪快な逆転弾を放った。小野&高原初のアベックゴールで、今季初の逆転勝利を飾ったのだ。

 今季6点目の高原はついに得点ランキングのベスト10に名を連ね、右足首を痛めながらも出場を続ける小野もここまで3得点と、年間2得点に終わった昨季の数字を早くも超える結果を残している。

 勝てずに苦しんだ序盤戦、「(去年と)選手が変わったから勝てないとは言われたくない」と若手を鼓舞したのは、小野。チーム練習後に「暑い夏を乗り切るため」とランニングを取り入れた高原の横には、その取り組み姿勢を見習った若手が並走する。

 そんなふたりを見て、DF岩下敬輔は「何を言わなくても、ふたりの背中が若手には手本になる」とリスペクト。ゴトビ監督も「若いチームには彼らの経験とリーダーシップが必要。チームのまとめ役になってくれた」と全幅の信頼を寄せる。

 もちろん、チームとしてはまだまだ課題はある。「失点が少ないのに勝点が伸びない」と、選手も監督も得点力不足を指摘する。

 それでも、「厳しいコンディションでも最後まで集中力を切らさず、(アルビレックス戦に)逆転できたことが成長の証」と高原が語れば、小野も「前半戦で学んだことを後半戦に生かして勝点を積み上げたい」と上位狙いに自信を覗かせた。

 優勝候補と称される強豪チームがもたつき、今季も混沌とした上位争いが続くJリーグ。数々の修羅場をくぐり抜け、経験豊富な小野と高原が堂々たる旗頭を務めるエスパルスが、優勝争いに絡んできても不思議はない。

【Jリーグ】小野&高原がけん引するエスパルスに漂う、逆襲の予感
http://blog.shueisha.net/sportiva/jfootball/index.php?ID=313
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1677014&media_id=109
いや、ホンマに。
あれだけの主力が抜け、開幕戦が昇格組相手に0-3の大敗だったからな。
その後もアウスタで相性バツグンの広島に負けたりしたし。
ケンタ監督1年目の時みたいにギリギリでもいいからJ2降格だけは避けてくれと思ってた。
その頃に比べたら明らかに毎試合成長してると云う実感がある。
神戸に1-5で大敗したのがよほど大きなバネになったのか。
その後の1敗と云うのがこれまたアウスタで相性バツグンの川崎Fと云うのが‥。
しかもかなり不運な負け方だったから余計凹む。

さて、今から上位争いに加わっていくとなると、やはりこの序盤の大量失点が影響してくる。
6位と云う順位で得失点差+1ってのは少ない部類に入るからな。
得失点差で順位一つ下げた、と云うのは泣くに泣けん。
次のセレッソ戦から後半戦。
前半の不調を云い訳に出来ないくらいの圧倒的の成績でリーグ制覇を目指そう!



中央IC22-9 ・ 60/80

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