発達しながら進む低気圧の影響で、県内でも3日午前から激しい暴風雨に見舞われ、高松市香南町では午後4時過ぎ、最大瞬間風速31・4メートルを観測した。三豊市では強風で倒壊した倉庫の下敷きになり、女性(69)が死亡したほか、高松、さぬき、観音寺市などで15人が重軽傷を負った。交通機関も終日、乱れた。

 ■台風並み 
 高松地方気象台は午前9時7分、県内全域に暴風警報、沿岸部に波浪警報を発令。多度津町で25・2メートル、東かがわ市引田で24・7メートル、三豊市財田町で23・6メートルの最大瞬間風速を観測した。
 三豊市高瀬町の女性が亡くなった倉庫倒壊現場では、トタン屋根が20~30メートル飛ばされ、基礎部分だけが残されていた。周辺には木片やトタンが散乱。近くに住む農業の男性(75)は「自宅の倉庫の屋根も飛ばされた。こんな強い風が長時間吹くのは初めてで怖かった」と話していた。
 観音寺市豊浜町和田では、午前9時30分頃、田んぼに積み上げられていた建築資材の様子を見に来た鉄工所経営の男性(67)が、風で飛ばされた木製パネルにあたり、右肩を骨折する重傷、妻(66)も転倒し右腕に軽傷を負った。
 県危機管理課の午後10時30分現在のまとめでは、このほか高齢者ら13人が風にあおられて転倒したり、飛んできたトタンが当たったりして重軽傷を負った。

■倒 壊 
 建物の被害も相次いだ。高松市牟礼町では午後3時過ぎ、プレハブ小屋が倒壊。さぬき市津田町では民家のトタン屋根の一部がはがれ、東かがわ市白鳥ではバス停の屋根の支柱が折れるなど住宅や施設など計18件に被害が出た。
 四国電力によると、強風で木の枝が電線に引っかかるなどし、丸亀、三豊、観音寺、さぬき各市で午後6時までに延べ4066戸が停電した。

■欠 航 
 交通機関にも大きな影響が出た。JR瀬戸大橋線では正午過ぎから、児島―坂出・宇多津間で運転を見合わせた。同橋上で7時間以上も止まった岡山発高松行き快速「マリンライナー27号」に乗り、坂出駅で降りた高松市内の50歳代の男性会社員は「みんな落ち着いていたが、もう電車には乗りたくない。坂出駅からはタクシーで帰ります」と疲れ切った表情だった。
 JR四国では当初、高松―宇野間のフェリーで代行輸送を行ったが、午後2時40分にフェリーも欠航。高速バスは瀬戸中央道や西瀬戸道、神戸淡路鳴門道が相次いで通行止めになった。ビジネスマンや観光客らが高松市内で足止めされ、宿泊予約がホテルに殺到し、市中心部の主要ホテルは同日夕までに満室状態に。

 空の便は午前2時以降、日本航空と全日空の高松空港を発着する計14便が欠航し、高松―神戸を結ぶジャンボフェリーや、島嶼(とうしょ)部を結ぶ船便も相次いで欠航した。

高松31・4メートル 交通乱れ 足止め
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20120404-OYT8T00038.htm

 急速に発達した低気圧は3日朝から西日本を襲い、同日午後には東日本でも猛威をふるって、交通機関が大きく乱れた。
 西日本への影響は夜になっても残り、ターミナル駅は、勤め帰りに足止めされた客らで大混雑した。瀬戸大橋上で7時間以上立ち往生した「マリンライナー」の乗客らは、疲れ切り、「なぜ出発前に止めなかったのか」と憤った。
 JR瀬戸大橋線の快速「マリンライナー27号」(5両)が児島駅(岡山県倉敷市)を出発したのは午後0時5分。その後、橋上の風速計が規制値の25メートルを超えたため、列車は、児島駅の5・5キロ先、櫃石(ひついし)島(香川県坂出市)付近の瀬戸大橋上で停止した。午後7時25分にようやく運転を再開し、坂出駅(同市)に到着したのは午後7時45分。14分ほどで着くはずが、7時間40分かかった。
 乗客によると、車内では「運転再開は未定です」との車内アナウンスが度々流れ、約170人の乗客に食べ物と水が配られた。強風にあおられて車体が揺れ、不安がる人や、腰が痛くなったのか、通路を歩き回る人も。JR四国によると、40歳代の男性と3歳の女児が気分が悪くなったという。
 坂出駅で降りた乗客は疲れた表情。大阪の取引先との商談帰りという坂出市内の建設業男性(52)は「JRは判断が悪すぎる。いいかげんにしてほしい」と、天候悪化を見込んで運行を中止しなかった対応を批判した。
 終点高松駅に午後8時12分に着いた岡山市の香川大3年生(20)は「立ち往生している間も風で揺れがすごくて怖かった」と話した。
 運休しなかったことについて、同社は、「運休が必要なほど風が強くなるのは午後2時以降と予想していた。経験がないほど急速に風が強まった。ご迷惑をかけ、申し訳ない」としている。


■14分の距離を7時間以上…立ち往生に乗客憤り
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120404-OYT1T00035.htm?from=popin
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1975097&media_id=20
確かに昼過ぎからものすごい風になったな。
それにしても7時間近くも橋の上とはとんだ災難だ。
昼間だけど、三豊でも風で死者が出るくらいだからな。
列車降りて避難と云うのもできんだろう。
その割には乗客に配られた水と食料はどっから持ってきたんだろう?
そのルートで乗客下ろして児島に戻すとか。
それ以前に、櫃石島ならかなりの徐行運転で本土に戻る事って云うのはダメだったんだろうか?
海上だけなら1kmないから何とかなりそうな気もするが‥。
なんにしても関係者の皆様、大変お疲れ様です。



瓦町22-8 ・ 70/70

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